布や紙は虫の大好物です。
防虫香を入れておかないと虫食いが起きやすくなります。
また、専用の防虫香ではないとシミの原因ともなりえます。
本紙だけでなく、布地が破れている場合は天地替えなどの修復が必要となります。
≪修復の流れ≫
古い裏打ち紙を剥がしてから破れの状態を確認して、破れの隙間の紙がある場合はよく似た色合いの紙にて破れた部分に当てていきます。虫食いの穴の開いた場合も同じようにします。
(※当てる紙は破れた部分の大きさ・穴の大きさに合わせて表から見て合わせてあるのがわからないようにします。ただ、紙の色合いが合わない場合もあるので、完璧とは言えません。)
その加工の後に作品の裏打ちです。
破れの隙間がなく紙が合わせれる場合は裏打ちしてから、折れを無くすため折れ止めの紙を入れます。(細かい筋状の和紙を切って貼ります)
破れがなくても作品が弱っているところは補強して同じように折れ止めを入れていきます。
虫食いの修復は上記のような補強をし、同じような色合いの裂があればはめ込んで裏打ちします。
その後(裂が乾いたら)組み立てていきます。剥がした時、多少の縮みが生じるので全体の巾、長さは前より小さくなります。 お問い合わせは ひろた美術まで
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